1ヶ月半前の地震と津波、そして現在も進行中の原発事故は、予想をはるかに越えるものでしたが...
「常日頃私たちが当たり前と思っていることが、実は当たり前ではないんだ」「他の選択肢もあり得るんだ」ということを考えるきっかけに最適の本だと思ったからです。
当たり前の中には、いろいろなことがあります。たとえば、
・ 2週間前と昨日の選挙に代表される政治のあり方(=政治家のあり方、私たちと政治との関わり方)
・ 原発が作り出しているエネルギー(および化石燃料が作り出しているエネルギー)に依存する形で成り立っている私たちの日々の生活
・ ごみをたくさん出すことで成り立っている私たちの生活
・ 仕事でのものごとの決め方・やり方、そして人間関係の築き方
・ 家庭でのものごとの決め方・やり方、そして人間関係の築き方
・ 地域でのものごとの決め方・やり方、そして人間関係の築き方
・ 学校で日々行われている授業のやられ方や人間関係の築き方
要するには、個々の組織すべてと社会全体の目的と、その目的を実現するための手段を考え直すきっかけを与えてくれると思ったからです。
天災の地震と津波からの復旧・復興(余震はまだ続いています!)と、ほぼ人災といって間違いない原発事故およびその処理は現在も進行中でありますから、「常日頃当たり前と思っていること」を考え直すいい機会だと思います。(もちろん、避難されている方々、放射能汚染の危険にさらされている方々、経済的な打撃を受けている方々たちが一日も早く安心できる状態に戻れるようにすることは前提ですが。)
ジョナスは、自分のコミュニティがしていることのおかしさに気づき、そしてそれを修正・改善するために自らがとれる最善と思えたアクションを起こしました。私たち一人ひとりもジョナスと同じことをすることが求められているように思えたからです。