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2018年12月28日金曜日

日本と『ギヴァー』のコミュニティーの食事事情比較


「クリスマスケーキ 大量廃棄の実態 一日500kgがブタのエサに」というタイトルで、

ポイントは、「消費者は、食べ物を捨てているコストを、実は自分たちが日々負担しているということに対し、あまりにも自覚がない。人が作ったイベントに振り回されて、人と同じ食べ物を買う必要はない・・・消費者が、自分たちのお金が損すると自覚を持ってNOと言わない限り、『もったいない』を忘れた食品ロス大国の汚名は晴らせないだろう」ということ。

あなたは、どれぐらいの食品ごみを出していますか?

『ギヴァー』のコミュニティーでは、基本的にゼロに限りなく近いと思います。
個々人が毎日どれだけ食べているか、どれだけ残しているか、どれだけのごみをつくっているかを管理していますから。
私は、ギヴァーのコミュニティーのやり方を見習っているわけではありませんが、食品ごみはもう15年ぐらい家庭ごみとして出していません。すべて庭に堆肥として戻しています。


2018年12月26日水曜日

アラン・セイとロイス・ローリーの関係


アラン・セイについては、
https://thegiverisreborn.blogspot.com/2012/03/blog-post.html で紹介したことがありますが、もっと直接的な関係を、都丸さんが教えてくれました。

1994年、セイがカルデコット賞を受賞した折、同じく児童文学者のロイス・ローリーがニューベリー賞を受賞したため、お互いに自作に署名をして交換した。ローリーが日本語で署名をしたために二人は驚くべき発見をした。ローリーはリッチモンド大学のスピーチでその経緯を次のように語っている。


アレン・セイはなぜ私が日本語で署名できるかを訊ね、私は答えました。
111213歳の時に日本に住んでいたのよ。」
「それって何年?」
1948年、49年、50年。私は1937年生まれなの。」
「僕も。同い年なんだね。どこに住んでたの?」
「東京。」
「僕も。東京のどこ?」
「渋谷。」
「僕も!どこの学校へ行ってたの?」
「目黒。毎日バスで通ってたの。」
「僕は渋谷にある学校に行ってたんだ。」
「渋谷に学校があったの覚えてるわ。自転車に乗ってよく通り過ぎてたから。」
「(沈黙)あの緑色の自転車に乗ってたの、君?」


何と言うことでしょう、こんなつながりがあったとは!!!

これは、
からの引用です。

実際に、これが語られたというリッチモンド大学でのスピーチも確認しました。
http://amytaramasso.com/authorstudy/pdfs/Richmond_Speech.pdf の23~24ページにありました。
同じ時と場所を、東京の渋谷で共有していたというのは奇遇です。

なぜ、彼女のスピーチでセイとの関係に触れていたのかというと、スピーチのテーマと関係していたのです。“In what way are we connected to one another?”(私たちは、どのようにつながり合っているのか?)

なお、スピーチのメインテーマは、“How do we know what questions to ask?” 私たちは、どんな質問をすればいいのかを、どう知ることができるのか?)でした。

そして、スピーチの最後は次のように締めくくられていました。
I feel very strongly that we should question our own beliefs and rethink our values every single day, with open minds and open hearts. We should ask ourselves again and again how we are connected to each other. And we should teach our children to do so, and not to turn away.
私は、自分の信念を問い直したり、自分の価値観を考え直したりすることを、偏見なく心を開いて毎日行う必要があると強く思っています。私たちはどのようにつながり合っているのかを繰り返し問う必要があるのです。そして、私たちはそれを子どもたちに教える必要があり、それから逃げてはなりません。

この彼女のスピーチの最後の部分は、まさに『ギヴァー』を通して彼女が読者に伝えたかったメッセージそのものであり、そして、https://thegiverisreborn.blogspot.com/2011/04/blog-post.html に書いたこととも同じと言えます。