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2018年9月28日金曜日

明治維新の西郷・大久保の選択と、ジョナスの選択の違い



英雄たちの選択「明治維新 最後の攻防~西郷・大久保“革命”への賭け~」 NHK)をみました。

王政復古のクーデターから鳥羽伏見の戦いまでの25日間。慶応3129日、薩摩藩の西郷隆盛と大久保利通は、王政復古のクーデターを断行。しかし、その後、新政府を徳川慶喜主導のものにしようともくろむ土佐・越前などの諸藩が勢いを増し、慶喜排除を掲げた西郷・大久保らは孤立。しかし、その後巻き返して、鳥羽伏見の戦いに。

司会の磯田道史さんの2つのコメントがよかったです。
1)1,2,3,4と直線的に考える人と、1,2,3,100と飛躍的な思考ができる人の違いについて語っていた点。前者は、あの時代の圧倒的多数の人たち。土佐藩主山内容堂、福井藩主松平春嶽、そして、徳川家最後の将軍の徳川慶喜らであり、後者は大久保利通であり、西郷隆盛である。彼らの低い身分が、それを可能にしていた部分は、多分にある。
2)こちらの方がはるかに大きなインパクトがあったのだが、それは、明治維新を実現させたあの時の大久保と西郷の行為(戦うという選択)が、その後、第二次世界大戦での敗戦までの日本を宿命づけたような部分が、多分にあるということ。

この2つの点は、『ギヴァー』との関連を強く感じました。
1)ギヴァーからたくさんの記憶を注入されたジョナスは、コミュニティーを離れるという選択をしました。それは、これまでコミュニティーの住民には(ギヴァー自身も含めて)考えられなかった選択です。(そういえば、もう一人、ゲイブの母親のクレアも、コミュニティーを離れる選択をした人でした。)

2)ジョナス、ゲイブ、そしてクレアが行きついた、もう一つのコミュニティーは、ギヴァーのコミュニティーとも、大久保や西郷が考えたような国とも大分違うものでした。


2018年9月27日木曜日

『ギヴァー』と関連のある本 122



 それは、マーラ・フレイジーの2冊の絵本『村じゅうみんなで』と『この世界いっぱい』です。ギヴァーのコミュニティーというよりは、ジョナスとゲイブが移り住んだ先を描いているんじゃないかと思わせる絵本です。
 それは、ある意味では、ギヴァーのコミュニティーとは対極にある姿が描かれていると言えるかもしれません。
 ぜひ、読んでみてください。