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2025年3月17日月曜日

「票集めゲーム(選挙ごっこ)」=点取りゲーム(学校ごっこ)

  今国会の焦点の一つに、「教育の無償化」があります。

 数年前、知り合いの先生たちに「日本の教育・学校で、教えることと学ぶことに関する誤解/ボタンの掛け違えにはどんなものがあると思いますか?」というアンケートをしました。

 日本の教育や学校は、それらの誤解/ボタンの掛け違えでなりたっているとさえ言えます。(大学も、その枠のなかの営みと言えると思います。拡大再生産しているというか。)

 その結果が、教育の「無償化」という名の高校や大学までの「保育化」です。

 いま進行中の、先生たちの多忙化や質の向上★★の問題にノータッチでの無償化は、単なる税金の無駄遣いという側面が大きいです。

 政治家たちは、ほとんど身につくものが少ない、学校でしている点取りゲーム(学校ごっこ)と同じ「票集めゲーム(選挙ごっこ)」をしているだけで。いずれも日本のため、未来のためにならない、ということで共通しています。

 

保育園が、大したことはしていないという意味ではありません。

 保育園の方が、ひょっとしたら幼稚園や学校・大学などの教育機関よりも、いい教育をしているぐらいですから!

 ここでの意味は、教育面を放棄した保育専門機関としての学校や大学という意味です。

★★質の向上には、少なくとも、教え方の向上(教科書の扱い方も含む)と子どもたちとの接し方(さらには、教師相互の関係性や保護者や地域とのかかわり方も)は確実に含まれます。要するには、現状は教科書の存在があまりにも大きすぎて、他の子どもたちの学びに不可欠なものや大切なものがほとんど無視されているという状態です。子どもたちは、授業時間に教科書だけで学ぶわけではないことは、日本の教育・学校で、教えることと学ぶことに関する誤解/ボタンの掛け違えの一番大きなものの一つと言えるのではないでしょうか?