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2018年5月18日金曜日

『ピーターと象と魔術師』ケイト・ディカミロ作



 とてもいいストーリーです。彼女の本は全部いいです!! 『ギヴァー』と関連のある本として、紹介したいところでしたが・・・・(数字は、ページ数です。)

134 グロリアがわりこんできました。「もう、たくさんです」
「いや、そんなことはない」すぐにレオが反論しました。「これでいいってことはないんだ、けっしてね。もしもって、なぜって、自問しつづけるべきだよ。疑問に思わなくなっちゃ、世界は変わらないだろう?」
「世界を変えるなんて、むりだわ。世界はいつまでたっても、いまのままよ」(グロリア)
「いや、ちがう」レオはやさしい声で言いました。「私はそうは信じていないんだ。だって、ここに、ピーターがわたしたちまえに立っていて、いつもとちがったことをしてほしいってわたしたちにたのんでいるんだよ」
 世界を、学校や組織や地域に置き換えても、言えそうです。
 ちなみに、レオさんは警官で、グロリアは彼の奥さんです。ピーターは、同じアパートに住んでいる12~3歳の少年で、本の主人公です。

142 「もしも?」と、レオが言いました。
術師は顔をあげ、それからレオの顔を見つめました。「もしも、だって? もしもっていうのは、魔術につきもののことばだ」
「そうです」と、レオがひきつぎました。「魔術に、そして、わたしたちが毎日生活しているこの世界にも通じることばですよ。そう、ですから、もしも、あなたが、ためしてみたとしたら?」
 試してみない限りは、結果がどうなるかはわからない。試さないで後悔するよりは、試してみる方が、断然いいでしょう!!