前回紹介した『ひとりぼっちの不時着』に続いてゲイリー・ポールセンの訳されている本の中で、『ギヴァー』のテーマと関連ありそうな本を何冊か読んでみました。
『ギヴァー』のなかで、ジョナスはギヴァーに記憶を注入される形で戦争のシーンを見ることになったのですが、それ自体なかなか生々しかった(というか、痛々しかった)ことをよく覚えています。ゲイリー・ポールセンの『少年は戦場へ旅立った』は、それが最初から最後まで続いているような本です。(それ以上は、あえて書きません。ぜひ一読ください! 短い本です。ひょっとしたら、戦争物としては最高傑作かと思わされるぐらいでした。そんなにたくさんのこのテーマを扱った本を読んでいない私が言うのもなんですが。)
『さまざまな出発』のなかにも戦争シーンが描かれていました。この本は、平行して進む5つの物語の一つとしてですが。この5つの物語の書かれ方は、面白い方法だと思いました。