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2009年11月1日日曜日

ブッククラブとは...



10月29日にKAIさんが紹介してくれた『ザ・ギバー』を使った「ブック・クラブ」というとても効果的な方法について簡単に説明します。一人で読むよりも、数倍広く、深く読めることになります。(もちろん、深さと広がりのある本を対象にすることが前提ですが。) 

大人がする時は、①読む本を決める、②あらかじめそれを読んでくる(メモをとったり、付箋を貼る形で、何について話したいかの準備をする)、③当日は、メモや付箋を基にしながら、本について話し合う(楽しむことが大切。そうでないと続かないので。)④当日の最後には、各自が持ち寄った次回(1ヵ月後)の本の候補を出し合い、何を読んでくるか決める。
 以上は、オーソドックスな毎月一回行なれるブック・クラブの流れですが、本を一章ずつ毎週読んでいく方法(やり取りはメールで)などもあり得ます。

 子どもたちが教室でする場合は、以下のような流れで行ないます。
     子どもたちは自分たちで読みたい本を選ぶ。(教師が事前に選択した中から選ぶことが多い。)
     選んだ本でグループを作る。(従って、異なるグループは異なる本を読む。)
     各グループは計画を立てて読み進み、自分たちの本について話し合う。(子どもたちが読む時には事前に準備をし、それに基づいて話し合う。読むスピードを決めて読み進んでいくので、速い子たちは他の本も同時に読むことになる。)
     実際に何を、どう話し合うかは子どもたちが決める。(話し合いはいい雰囲気の中で、プラス思考で行なわれる。子どもたちは毎回、話した内容とプロセスについての振り返り、よりよい話し合いを目指す。)
     教師は参加者としてではなく、ファシリテーター/観察者として存在する。
     評価は、教師の観察と子どもたちの自己評価(振り返り)で行なわれる。
     学ぼうとする積極的な態度と同時に、楽しもうとする態度が大切。
     読み終わったら、自分たちが読んだ本を全体に紹介し、新しい本を選ぶ形で新しいグループが形成される。

『ザ・ギバー』は、小~大学生が対象のときは、ぜひこの方法を試していただきたいです。

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