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2014年10月1日水曜日

『ギヴァー』と関連のある本 105



エリン・キーン著の新刊『理解するってどういうこと?』です。

「理解するってどういうこと」なのかを教育現場という状況の中で、徹底的に迫る努力をしているのがこの本なわけ(扱われている理解の種類=各章の内容は、以下の通り)ですが、それは『ギヴァー』も同じではないかと思うのです。


究極的には、理解してしまったら、アクションしかないわけで・・・・
でも、通常の生活も、ましてや教育では、そこまで期待しないでいいのでしょうか?

日本では、アクションを起こすことは政治的ということで葬り去り、まったく期待しないことが教育と捉えられている節があります。
学校や大学にいるときに、その練習をしませんから、卒業してからもできないままが続いてしまっている気がします。

ギヴァーのコミュニティでは、ジョナスが極めて特殊な存在であるのと同じように、日本社会においても、自分で考えて、理解と判断をベースに行動を起こせる人は極めて稀な存在であり続けるのでしょうか?

この理解することと行動すること以外に、『理解するってどういうこと?』で繰り返し強調されることには、以下のようなものが含まれます。
     メンターないしモデルの大切さ ~ いいモデル(見本)やメンターの存在でこそ、理解が促進され、行動も起こせる!! 学校にも、社会にも欠落しているのが日本であり、『ギヴァー』のコミュニティ?? モデルを示す立場にいる人は、どのような生活を送ることが求められているのか?
     中世の暗黒時代と同じような教育をやり続けることから脱して、知的好奇心旺盛なルネサンス人を育てることの大切さ
     ありきたりの答えよりも、問いの大切さ ~ いい質問というか、ラディカルな質問が満載の本です。質問からしか、行動は起きないのではないかと思うぐらい。ちなみに、日本の本でいい質問を見かけることはないと思いませんか? 学校や大学と同じで、「質問社会」ではなく「答え社会」になっているんじゃないでしょうか。
     理解したり、考えたり、もがいたりするために、どういう接し方や問いかけ方/話し方が求められているのか
など、『ギヴァー』との接点で考えさせられることは多様に、しかも具体的にあります。
(これらについては、RW&WW便りのブログフェイスブックで紹介していきますので覗いてください。)

 以下は、出版社が作ってくれたチラシです。



一言でいうと、日本の教育をよくしたいという強い思いで、山元隆春さん(広島大学)と訳しました。

そのために、量的に500ページ以上/4千円ぐらいになってしまう本を、かなりコンパクトにして、448ページ/2200円+税に抑えました。★

しかも、この値段が訳者に直接注文していただくと、さらに安くなります。なんと、2割引(税込み)1900円です。これだけの内容の教育書を、こんな料金で買えることは、これまでにも、これからもないと思います。
 ちなみに、送料は、1冊 350円、2冊 460円、3冊~9冊 一律500円、10冊以上 無料です。

 注文は、名前、住所、電話番号、冊数を書いて、toUnderstand.jp@gmail.comにお送りください。

 この本の中でも繰り返し紹介されている「理解のための7つの方法」(=①関連づける、②質問する、③イメージを描く、④推測する、⑤何が大切かを見極める、⑥解釈する、⑦修正しながら意味を捉える)を使ってぜひ読んでいただき、感想や実際にやってみようと思ったことなどをお聞かせください。


★ なぜ、こんな値段が実現したのか? 
最初は上下2冊の分冊で、それぞれ2千円ぐらいで、とも思いました。しかし、分けられる内容かという議論があり、1冊でいくことになりました。次は、値段の問題です。私自身、これまでに2200円以上の本は出したことがありません。それ以上の本は、本だと思っていないところがあります。自分で買いませんから。そこで、山元さんと決断しました。2年間で初版が売れなかったら、売れ残りは買い取るという条件にして、値段を下げてもらう、です。
ということで、ぜひ本の紹介・普及にご協力ください。よろしくお願いします。
  (自分が買う代わりに、図書館や友人・知人に購入してもらうことも含めて、です。)

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