タイトルは、『見えない糸』ローラ・シュロフ著(海と月社)。
サブタイトルは、「物乞いの少年とキャリアウーマンの小さな奇跡の物語」です。
実際にあったお話です。
『ギヴァー』の中のジョナスとガブリエル、あるいはギヴァーとジョナスの関係とよく似ていると思いました。
「友だち」とは、「家族」とは、を考えさせてくれる本です。
そして教育者ではなくても(教えなくても)、たくさんのことを学んで、自分のものにしてもらうことができることも(=教師ではなくても、教育はできることも)。★
たとえば、ケーキを一緒に作ることで、たばこやドラッグやお酒など頭と身体に悪いものについて話すことで、なぜ小銭を大きなビンに集めるのかという理由を話すことで、そして将来について話し合うことで。そして、いい体験をいろいろ一緒にすることで。
★ 逆に言えば、たくさん教えても、子どもたちが学びもしないし、自分のものにもできないことを、学校ではしている気がしないではありません(教師という役割をもっていても、教育は必ずしもできないことが)。そのベースにあるのは、「関係」以外の何物でもない気がします。
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