知り合いがディーリア・オーエンズ著の『ザリガニが鳴くところ』を紹介してくれたのですが、読めなくて、同じ著者が書いたノンフィクションものの、こちらを(先に?)読みました。
とても、おもしろかったです。
元々そこに住んでいたかもしれない人たちですら住もうとしない半砂漠地帯に、1974~80年までの7年間、動物調査をし続けた夫婦の記録です。
何よりも、カッショクハイエナとライオン(これらが、二人の研究対象)が、雌親が死んだときに、自分と同じDNAを多くもつ子どもを代わって育てるのを解明したところは感動ものです! 母親の姉妹、子どもの姉や兄、場合によっては母親が、自然にというか、当たり前に行動し始めるのです。おそらく、人間にもそのDNAは間違いなく(多少は弱くても)あるのだろうと思いました。
この辺、ちょっとギヴァーのコミュニティーのつくり方と関係してくると思いませんか?
ちなみに、野生動物の最大の敵は、人間でもあります。人間の存在が、彼らを絶滅の危機に追いやり続けています。