2冊の絵本の紹介です。
これらは、『ギヴァー』との関連というよりは、
わずか2か月前のことですが、もう何年の前のことになってしまった感じです。
日本人(人間?)は、あっという間に忘れてしまうようです。
安倍さん(自民党)は、こうなることをお見通しでした。
『六にんの男たち』(デイビッド・マッキーさく)は、がんばって豊かになり、自分たちの富を守るために兵隊を雇いました。しかし、その兵隊たちがあまりにも暇なので、近くの人たちを攻めさせて、さらに豊かになり・・・を繰り返して、大きな軍隊をもつようになりました。
そして、川を隔てた人たちと、ひょんなことから戦争に・・・生き残ったのは、それぞれ「六にんの男たち」でした・・・(残りは、みんな死んでしまった)というお話。
なんかどこかの国が前にたどったことのある歴史上の事実のような気がしてします。
豊かになり、心配で軍備増強をし、兵隊たちを遊ばせておくわけにはいかないので、「有効な使い道」として土地を拡張し、さらに豊かになり、軍備を増強し、さらに拡張し・・・です。
それに対して、
『たったひとりの戦い』(アナイス・ヴォージュラードさく)は、兵隊をたくさんもっている赤の国と青の国が戦争することになってしまったので、そんなことをさせたくない青の国を追放された王子が、兵隊をもたない黄色の国の名前で、2つの国に挑戦状を書きました。「戦場で待っているぞ」と。
たくさんの兵を連れて赤と青の国王たちは戦場にやってきましたが、黄色の国の兵隊はいつまで待ってもやってきません。両国の兵隊たちは長く待たされる間に、家族が来、そして村までできてしまいました。(その間、両国は仲良くなってしまいました。)赤も、青も、黄色の国も、みんな幸せに暮らしたとさ、というお話。
国会での議論よりも、はるかに説得力があると思ってしまいました。
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