ちょうど10年前のこのブログで、5回連載で紹介していた本(https://thegiverisreborn.blogspot.com/search?q=Doing+History)の日本語訳が出ましたので、『ギヴァー』と関連のある本として昇格します!
タイトルは、『歴史をする』です。
このブログを見た高校の先生から連絡をもらったのが、約1年半前。
それから、翻訳を前提にブッククラブを行い、訳す価値ありと判断して、チームを結成して翻訳・出版しました。
内容については、前出のブログに書いてありますが、協力者の一人が書いてくれた紹介文を下に貼り付けます。
「歴史をする」とは、隣のあの子が存在する理由を知り、多元的民主主義の一員になること。
「歴史をする」とは、過去のエイジェンシー(主体者意識)の移ろいを思い描き、今の自分自身の中のエイジェンシーを呼び起こすこと。
「歴史をする」とは、自分が物語の主人公になり、よりよい未来を作り出す一人になること。
「歴史をする」ことで、子どもたちは行動し、探究し、自分自身も歴史を刻む一員であることを知るのです。エイジェンシーを体得する歴史の学び方とは、どのようなものなのでしょうか?
語呂合わせで年号を覚えることや、歴史上の人物を漢字で正しく書けるようになることなど、学校で行われている暗記とテスト中心の歴史は、ほとんど意味がありません。本当の歴史はそうではなくて、自分自身が歴史とどうかかわり、今を創り出していくか、歴史はそれこそに価値があることを、本書は丁寧に教えてくれています。
子どもたちにかかわる私たちは、覚えて、解答して、先生から評価を頂くような、おもしろみのない過去を繰り返してはならないのです。あんなに息の詰まる思いをしたのに、それでもまた知識理解偏重の歴史学習を子どもたちに再び充てがおうとしているのですか?
目を覚ましましょう。歴史は過去を知るためにあるのではなく、過去を省み、今を選び、未来を生み出すためにある。私たちは、子どもたちにそれをどのように伝えていけばいいのでしょうか? 子どもたち一人ひとりが主人公となり、創造的に歴史を綴る一人のエージェントになるために、私たちはやれることが星の数ほどあると、この本は私たちを何度も励ましてくれるでしょう。
社会科の学びを創造的なものにしたい先生、歴史を通じて今を考える視点を与えたい保護者、歴史を学ぶことで明日を作り出そうとしている生徒自身、みんなで暗記中心の旧来の授業を脱ぎ捨てて、共に学びを変えていきましょう。
協力者・冨田明広
この冨田さんを中心に、歴史を含めて社会科で、ライティング・ワークショップとリーディング・ワークショップを応用した実践紹介の本が『社会科ワークショップ』として、約1か月後に出版されます。こちらの本『歴史をする』のアプローチと基本的には同じです。(http://projectbetterschool.blogspot.com/2015/03/blog-post.htmlにある表の一番右側のアプローチです!)
◆本ブログ読者への割引情報◆
1冊(書店およびネット価格)2640円のところ、
ギヴァー割引だと 1冊=2400円(送料・税込み)です。
5冊以上の注文は 1冊=2300円(送料・税込み)です。
ご希望の方は、①書名と冊数、②名前、③住所(〒)、④電話番号を
pro.workshop@gmail.com 宛にお知らせください。
※ なお、送料を抑えるために割安宅配便を使っているため、到着に若干の遅れが出ることがありますので、予めご理解ください。また、本が届いたら、代金が記載してある郵便振替用紙で振り込んでください。
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