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2011年2月21日月曜日

ユーモア

 『ギヴァー』はたくさんのテーマが盛り込まれている本ですが、ユーモアは欠けているような気がします。「哲学書」だからでしょうか? でも、哲学ではユーモアというテーマは扱わないのでしょうか?

 『ギヴァー』の中でも「老年の家」のシーンが何回か出てきますが、『オールド・フレンズ』(トレーシー・キダー著)が扱っているのも老人ホームでたまたま同室になった2人のやり取りでした。そして何よりも印象に残ったのが、ユーモアのセンスだったのです。

 この本で書かれているようなユーモアを実行しながら、老いを迎えたいものだとつくづく思いました。(ユーモアはどこでも大切だと信じていますが、特にホームなどの場での必要性は高いと思います。)しかし、そのための準備はホームに入ってからでは遅すぎます。はるか前から準備を始めないと。

 いずれにしても、日本の老人ホームではちょっと考えられないと思いました。ホーム以外でも考えられないでしょう。ユーモアのセンスを養う機会は日本という社会においてはとても少ない気がします。 (ユーモアのない文章で失礼しました!! なお、ユーモアは日本で盛況な「お笑い」の文化とは根本的に違います。)

 ちなみに、この本は同じ著者の『国境を越えた医師』が面白かったので読みました。両方とも、ノンフィクションの作品です。

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