ジェリー・スピネッリの『ひねり屋』については、すでに紹介しました。
その中で主役のパーマーはハトをペットとして飼い始め、ハトを知る必要性に迫られて、図書館で本を借りてきて読んだり、ハトを観察しました(学校から帰ってから翌朝学校に行くまで、自分の部屋の中で飼っていたので)。その結果「ハトをテーマに本が書ける」と言っていたのが気になって、鳥やスズメの本を読み始めました。
例によって、いろいろ読んだ中から、私が面白いと思った本の紹介です。
『鳥のいるけしき ~ 詩前を見つめる目』中村登流
『わたしのスズメ研究』佐野昌男
『中学生のフィードルワーク』山岡寛人
『鳥のいるけしき ~ 自然を見つめる目』の「あとがき」には、以下のように書いてありました。
それは詩の世界とも科学の世界とも区別のつかない中間地帯を、もっとたっぷりとさまようことではないかと思う。ゆたかな詩情的な経験である。鳥と自分との心情的な対話もその一つであろう。また、鳥の姿や鳥の動きをあくことなく、いつまでもながめつづけることもその一つであろう。
すべては、ここから始まる気がします。疑問をもつ前段としても。まさに『ひねり屋』の主人公のパーマー君がしたように。
『わたしのスズメ研究』は、ペットと野性の鳥の違いというか、観察と研究の違いに気づかせてくれました。さらには、「たかがスズメ、されどスズメ」であることも。人間にもっとも身近な野鳥なんですね。(でも、野鳥ではあるんですが、人間との関係でしか存在できないのです。)
『中学生のフィードルワーク』は、観察の手法として読んでみました。他に面白い本がありましたら、ぜひ教えてください。
ジョナスの『ギヴァー』のコミュニティは、色がなく、鳥も飛んでいない(動物はぬいぐるみだけの)世界ですから、ちょっと考えただけでも(考えなくても?)恐ろしいです。それらがないことによって人間に与える影響とはなんなんだろう、とも考えてしまいました。
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