① 『色の女王』ユッタ・バウアー
何色でも呼び出せる女王が、青、赤、黄色と次々に戯れていたところ、灰色に(暗く、元気がなく、悲しく)なってしまいました。そして、泣くしかありませんでした。
そうしたら、色が戻ってきて明るく、元気に、うれしくなったというお話。
「あなたが女王なら、何色と遊ぶ?
あなたが描いた色を呼び出して!」
で終わっています。
灰色というのは、暗く、元気がなく、悲しいイメージなんですね。
誰も灰色は呼び出さないでしょうか?
確か、『ギヴァー』の世界は、灰色のような気がしました。
② 『あかが いちばん』 キャシー・スティンスンぶん/ロビン・ベアード・ルイスえ
おかあさんは何色だって関係ないでしょう、というけど、わたしは赤が大好き。
「だって あかは せかいで いちばん すてきな いろだから」
という女の子のお話。
『ギヴァー』のジョナスにとっても、赤が大好きというか、すべてのスタートでした。
もしジョナスが3~4歳の時に赤が見えるようになっていたら、この絵本に登場する女の子のように振る舞ったかもしれないと思わせてくれます。
③ 『どうして?』サラ・ヴェルロークン
「アヒルは、あかいぬいぐるみを つれて あるいています。
でも、ちっとも たのしく ありません。 あたりが まっくらだから」
で始まるお話。
ここでも、最初の色は赤です。ジョナスにとっては、リンゴの赤だったように。
アヒルがもっているぬいぐるみが何なのかは定かでありません。
『ギヴァー』の中の安眠アイテムを思い起こさせます。
「そらには はいいろの くも。
まわりには、 いろのない はな」
と、ここも『ギヴァー』の世界と同じです。
色を求めたアヒルと同じように、ジョナスも色を見つけに行きました。
★ 他に色の絵本をご存知の方は、ぜひ教えてください。
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