2014年哲学連載32回目。『愛すること』の6回目。
「動物がきらいなひとがいます
なぜなら動物は動物で
話ができないからです
他のひとは動物を愛しています
動物は忠実で
人間のように
残酷ではないからです」
ジョナスのコミュニティには、生きた動物はいません。
ぬいぐるみしか。
それは、なぜか?
いま、日本ではペットを飼う人が増えています。
前者の考え方よりも、後者の考えをもつ人が増えているから?
私も、5年ほど前まで、約11年半犬を飼っていました。
(正式には、飼っていたのは娘で、私は代理で散歩等をしていました。)
いまでも散歩をすると、犬を飼っている人たちと挨拶をします。
しばらく前までは、「また飼わないんですか?」と声をかけられました。
好きをとおりこして、「愛しているんだな」と思わされます。
32回続けてきた哲学の連載も、ペットの話で「あっけなく」終わりを迎えます。
今回の連載でもお分かりいただけたように、『ギヴァー』は哲学のテーマをふんだんに扱った物語だということです。私自身、そのことを読んだときにはまったく気がついていませんでした。読めない哲学書と格闘していて、そのことに気づき、気づいたことで、哲学書の方も『ギヴァー』に引きつけて読むことで、読めるようになりました。その意味では、『ギヴァー』様々です。
0 件のコメント:
コメントを投稿