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2015年5月22日金曜日

「多様な自分」を大切に



 もう一つ『来年があるさ』を読んでから考え続けていたことがあります。
 
それは、
 「自分とは? 私の人生は、なつかしい場所となつかしい人たちの織りなした記録の網に、しっかりとからみついている。私の家族、私のブロック(近所)、私の教会、私のチーム、私の町、私の国 ~ どれもこれもが、私自身の定義の一部だ。
  私はただのドリス・ヘレン・カーンズではない。カトリック信者であり、サウザード・アヴェニューの住人であり、ドジャースファンであり、ロックヴィルセンターの少女なのだ」(328ページ)です。

まさに、自分には多様な側面があります。そして、そう意識できることは、とても大切なことだと思います。

1990年代の後半にヒットしたスティーブン・コヴィーの『7つの習慣』という本があります。(いまだに、読み続けられています。)
その中で私が一番おもしろいと思ったのは、多様な自分用の手帳を持つということでした。
自分、父親としての自分、夫としての自分、地域の住民としての自分、組織に属する人間としての自分、そして地球市民としての自分などの項目があったと思います。

日本の手帳は、当然のことながら仕事(=組織に属する人間としての自分)用の手帳が中心で、他の自分について書くこともたまにはあるかもしれませんが、どちらかといえばそれは遠慮がちにすると思います。
この『7つの習慣』が提案している手帳は、それらをほぼ同じレベルで位置づけようというものです。そうすると自ずと生き方も変わると。
いくつかの項目が延々と真っ白状態が続いてしまうと、「なんかする必要があるかな/しないといけないかな」と考えるかもしれません。でも、項目がなければ、考えるきっかけがないということです。それは、そういう自分の存在を否定していることになる、わけです。

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