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2018年3月27日火曜日

『ギヴァー』の完結編『ある子ども』が出ます



『ギヴァー』シリーズの第4巻=完結編の『Son(邦題:ある子ども)』が4月半ばに出版されます。


原稿の段階で読ませてもらいましたが、『ギヴァー』と争う面白さ!
ジョナスがその子の命を救うためにコミュニティーを去る決断をさせた、ゲイブの母親であるクレアの物語を通して、第1巻から第3巻までのつながりも分かるようになっています。(私も実は、分かっていませんでした!)

★シリーズ完結編『ある子ども』――〈ギヴァーの会〉特別割引価格★
 (一般書店では定価2,400円+税=2,592円となりますので、必ず「ギヴァーの会」経由でお申し込み下さい。)

  【 4冊以下】@2,300円(税・送料込)
  【 5冊以上】@2,100 (税・送料込)
  【10冊以上】@2,000 (税・送料込)
  【30冊以上】 個別対応します。
また、
  〈ギヴァー4部作〉全巻セット:6,200円(税・送料込)

ご希望の方は、①本の名前+冊数、②名前、③郵便番号+住所、④電話番号を  giverprojectjapangmail.com  宛にお知らせください。

※  予約分の発送は4月16~20日頃を予定しているそうなので、受け取りは23日の週になる可能性大です。


2018年3月25日日曜日

『ギヴァー』と関連のある本 121



 絵本の『つくる』谷川俊太郎・文です。以下のようなことが絵と言葉で表されています。

 若干、省いてあるところもありますが・・・

 つち → へび → つぼ → 酒 → ともだち
 山羊 → 革 → たいこ → リズム → 祭り
 綿 → 着物 → かかし
 石 → 鉄 → はさみ → 切り抜き絵本
 水 → 川 → ダム → 電気 → 明かり
 おひさま → 野菜 → サラダ → からだ → 記録
 マッチ → 焚火 → 焼き芋 → おなら
 木 → 橋 → 道 → まち
 にわとり → たまご → にわとり → 焼き鳥 → お金
 人 → 兵隊 → 軍隊 → 戦争 → なにつくる?

前と後のつながりが、分かりやすいのもあれば、分かりにくいのもあります。
でも、それがいいところ??

う~ん、最後に作者のメッセージがつまっている気がしました。
すべては、そこに行くためのウォームアップ?
その前が、経済発展と成長を表す2つであることも、象徴的です。

ちなみに、この絵本は10冊ぐらいのシリーズの中の一冊ですが、私に響いたの(『ギヴァー』との関連性を感じさせてくれたの)は、この一冊だけでした。

2018年3月24日土曜日

「SFとは」by小松左京



 『ギヴァー』は、ジャンル的にはSFに含まれるそうです。(私は、個人的にまったく、それは意識していません! ほとんど、どうでもいいこと、です。)

 でも、日本のSFの草分けの一人であり、大家の一人の小松左京(『日本沈没』などの著作がある)が、SFについて次のようなことを書いていたのを見ると、ウ~ン、確かに、と思うところがあったので、紹介したくなりました。(確かに、『ふたりの星』、『サイレントボーイ』とは異なり、『ギヴァー』もSFであるがゆえにできたのだと思いますから。)

SFとは思考実験である。SFとはホラ話である。SFとは文明論である。SFとは哲学である。SFとは歴史である。・・・DFとは芸術である。SFとは地図である。SFとはフィールドノートである・・・。
 いや、この歳になった今なら、やはりこう言っておこう。
 SFとは文学の中の文学である。
 そして、
 SFとは希望であるーーと。(小松左京著、『SF魂』178ページ)

2018年3月12日月曜日

国税庁のすることは!



佐川・前国税庁長官の辞任で沸いていましたが、就任前からの諸々を引きずっていることが「書き換え」報道で、明らかになってきました。(というか、多くの国民は、報道されるはるか前から感じていたことではあります! そして、辞任も「今頃になって」と思う人が多いのではないでしょうか。)    

私事ですが、過去、20年ぐらい「確定申告書」の用紙が1月には送付されてきていましたが、今年からそれが送ってこなくなりました。何の、知らせもなく、です。(いったい、それを待っている人は、どうすべきと国税庁は考えているのでしょうか?)    

近くの税務署に問い合わせたら、送る人と送らない人を、どういう基準でか判別して全面廃止ではなく、一部廃止の形を取っているようです。 この案内というのを告知する努力を、国税庁はしていたのでしょうか? 少なくとも、私には届きませんでした。 いったい、どうやって用紙を入手して、申告をしてほしいと思っているのでしょうか?   

ギヴァーのコミュニティーでは、住民全員に告知できる(日本で言えば防災放送のような形で)アナウンスするだけですから、確実で簡単です。

2018年3月10日土曜日

『ギヴァー』と関連のある本 120



『やくそく』二コラ・デイビス作、『くまさぶろう』もりひさし/ユノセイイチ の2冊です。

まずは、『やくそく』から・・・・
わたしは、スリだった。
じぶんと同じように貧しい人たちから物を盗んで、生きていた。

ある晩、暗い通りで、一人のおばあさんに出会った。
カバンをひったくろうとすると、おばあさんが言った。
「おまえさんにやるよ。これを植えるって約束するんならね」

あの時、おばあさんと交わした「約束」。
その意味に気づいた時、少女は、それを守るために動き始めた。

ちょっと、似ていると思いませんか?


『くまさぶろう』

はじめのころ、くまさぶろうは、
それほど、上手などろぼうではありませんでした。

それが、徐々に腕をあげて、人の気持ちを盗み取ることができるようになりました。
そして、くまさぶろうは泣きたい子どもの気持ちや、悲しい心を盗んで歩くのです。

世界中に 一人きりいないくらいの、素晴しいどろぼうの名人になったのです。

こちらも、ちょっと、似ていると思いませんか、ジョナスに?

ちなみに、これの絵は「超下手」ですが、それがなんとも味わいを出しています。というか、下手という概念を見事に転換してくれる絵です。この絵だから、この作品にあっているとさえ思えます。


 3冊目として、『てん』も思い出しましたが、すでに


2018年3月4日日曜日

『ギヴァー』と関連のある本 119



 ジル・ボム作の『そらいろ男爵』という絵本です。
 『ギヴァー』の最初のシーンは、飛行機がコミュニティーの上空を飛んで、住民と読者の両方を不安に陥れるところから始まります。「あの操縦士は、リリース=解放されるだろう、と。そして、戦争がこのコミュニティーでは常態化していないか、とも思わせます。(結果的には、そうではないのですが。)
 そらいろ男爵という人が、自分の飛行機ごと戦争に駆り出されたのですが、彼は砲弾の代わりに自分の家にあった本を落としまくります。最初は百科事典。のちには、あらゆるジャンルの本を。
 兵隊たちは、それらを読むために、戦争どころではなくなり、夢中で読んだり、詩を書いたり、天体を観測したり・・・しました。物語を半分ずつ落として、両者が話し合うようにまでして。
 そして最後は、家族からの手紙を反対側の陣地に落として、みんな心を打たれ、戦争の終結へ!

 読むことや書くことをうまく使うと、戦争まで止めさせられるというユーモア絵本です。いろいろ戦争関連の絵本を読んでみましたが、ダントツに光を放っていた絵本でした。