ジル・ボム作の『そらいろ男爵』という絵本です。
『ギヴァー』の最初のシーンは、飛行機がコミュニティーの上空を飛んで、住民と読者の両方を不安に陥れるところから始まります。「あの操縦士は、リリース=解放されるだろう、と。そして、戦争がこのコミュニティーでは常態化していないか、とも思わせます。(結果的には、そうではないのですが。)
そらいろ男爵という人が、自分の飛行機ごと戦争に駆り出されたのですが、彼は砲弾の代わりに自分の家にあった本を落としまくります。最初は百科事典。のちには、あらゆるジャンルの本を。
兵隊たちは、それらを読むために、戦争どころではなくなり、夢中で読んだり、詩を書いたり、天体を観測したり・・・しました。物語を半分ずつ落として、両者が話し合うようにまでして。
そして最後は、家族からの手紙を反対側の陣地に落として、みんな心を打たれ、戦争の終結へ!
読むことや書くことをうまく使うと、戦争まで止めさせられるというユーモア絵本です。いろいろ戦争関連の絵本を読んでみましたが、ダントツに光を放っていた絵本でした。
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