それは、自転車で琵琶湖一周をすることです。
『ビワイチ! 自転車で琵琶湖一周』横山充男作は、目標設定、計画策定(時間の管理)、仲間との協力・助け合いなどがテーマの本です。
主人公の、琵琶湖一周する目的は若干不純でしたが、そんなことは物語を読むとあまり関係ありません。
小学生たちが、一人のコーチと主催者のサイクルショップのオーナーの二人のおとながついてくれる中で、二日間で琵琶湖一周を実現させました。コーチ役が自転車にこだわる理由は、「琵琶湖があるからであり、地球があるから」ですし、オーナーがこの企画についてきたのは、この企画が当たり、自転車を売れるようにするためでしたが、そんなこともあまり関係ありません。彼らの「主役は子どもたち」を貫いてサポート役に徹しているのもよかったです。
そして、何よりも、小学生たちだけで、目標設定、計画策定(時間の管理)、そして仲間の協力と助け合いで、なんとかシンドイ2日間での琵琶湖一周を実現したことが素晴らしいです。
これに近いこと、滋賀県以外の子どもたちがやれる機会は提供されているでしょうか?
『ギヴァー』のコミュニティーでは、おそらくまったく提供されていないと思います。
結果的に、「従順・複縦・忖度」に代表される人生を歩むことしか選択肢は提供されていません。冒険や挑戦の機会は与えられず、安心・安全なぬるま湯的な人生があるだけとしか思えません。
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