読んだ本のメモです。
『人間はガジェットではない ~ IT革命の変質とヒトの尊厳に関する提言』ジャロン・ラニアー著
15 「談話は魂を写す鏡 ~ 人は、自ら語るがままである」 プブリリウス・シルス
18 人であるとは、探求であり、神秘であり、根拠のない信念なのだ。
46 推薦する活動のリスト (ネットで書き込む際の)
> 危険な目に合いそうな場合以外、投稿時、匿名にしない。
> ウィキペディアの項目を執筆するなら、それ以上の努力を、ウィキイ外の場で声をあげ、自分が書いたトピックがおもしろそうだと気づいていない人におもしろさを教える作業につぎ込もう。
> ウェブサイトを作り、ソーシャルネットワーキングが用意したテンプレートには収まらない形で自分を表現しよう。
> たまにでいいから、閲覧の100倍も時間をかけて制作した動画を公開しよう。
> 何週間もの熟考のすえ、ようやく聞こえた内なる声について、ブログ記事を書こう。
> ツイッターでは、自分の外で起きたどうでもいいことについて書くのではなく、自分の内側の状態を表現する方法を模索しよう。そうすることにより、マシンを規定するように客観的に記述されたことが自分を規定するといつの間にか信じてしまう危険を回避しよう。
48 デジタルな創造材料は疑ってかかる方がいい。
こっちに来れば楽だよとデジタルなモノに呼ばれたら抵抗すべきだ。ソフトウェアで構築された媒体を愛すると、どこかの誰かのいいかげんな考えという罠に落ちるおそれがある。そうならないよう、できる限りのことをすべきだ。
131 情報システムを動かすには情報が必要だが、情報では現実の一部しか表現できない。情報が表現できていないことまで求めようとすると、おかしな設計になってしまう。たとえば2002年に成立した落ちこぼれ防止法(No Child Left Behind Act ~ アフガニスタンとイラクで戦争をはじめたブッシュの教育版)で、米国の教師たちは、幅広い知識を教えるか、「試験向けの教育」をするかを選ばなければならなくなった。その結果、教育用情報システムの不適切な使用により、優れた教師ほど低い評価を受けることが増えてしまった。
全国統一試験のコンピューター解析が教育に与えた影響は、フェイスブックが友情に与えた影響と同じだ。いずれの場合も、人生がデータベースに変換される。この劣化は、いずれも、同じ哲学的間違いによって引き起こされている。つまり、人間の考えや関係をいまのコンピューターが表現できるという考えだ。どちらも、今、コンピューターにはできないことだというのに。
254 ウィキペディアの功罪を認識した上で使う!!
→『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス著
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