11月26日の『群れのルール』の続きで、『「みんなの意見」は案外正しい』ジェームズ・スロウィッキー著を読みました。
10 集団の知恵(集団知)
12 集団は 愚考(狂気)vs. 賢明? → 『ギヴァー』のコミュニティ? 私たちの社会?
24 賢い集団の特徴である4要素:
・意見の多様さ(書く人が独自の指摘情報を多少なりとももっている)
・独立性(他者の考えに左右されない)
・分散性(身近な情報に特化し、それを利用できる)
・集約性(個々人の判断を集計して集団として一つの判断に集約するメカニズムの存在)
33 グーグルの検索 ~ ウ~ン!?
49 異質/多様性こそが大切!
55 多様性の欠如は「集団思考」になる
均質集団は、自分たちは正しいと思い込む。
異なる意見は役に立たないという信念 → 学校や、授業研究アプローチが陥っている「集団思考」 集団の愚考・狂気
57 目立ちたくない
61 現実に独立性を確保するのは難しい。人間は自立的であると同時に社会的な存在である。人間はつねに学びたいと思っているが、学びは社会化のプロセスでもある。
集団のメンバーがお互いに大きな影響を与え、お互いの個人的関わりが強くなると、集団の判断は賢明でなくなる。お互いの影響が強くなると、同じことを信じ、同じ間違いを犯しやすくなる。学びをとおして個人が賢くなる一方で、集団として愚かになる可能性が生まれるわけだ。
日常的に影響を及ぼしあっている人々が、果たして集団として賢明な判断を下せるのだろうか? → ギヴァーのコミュニティでの欠如。学校でも、社会全体でも。
62 集団のやることに同調 ~ 通行人に空を見てもらう実験 → 選挙行動??
67 リスクの回避 ~ リスクの高い状況では、集団に同調し、大きな失敗を避けたほうが、革新的な手法を導入して大失敗をするよりも、感情的にもキャリア的にも納得しやすい。みんな、多数派でいることに安心感を覚える。
76 2種類の模倣: 賢い模倣はすばらしいアイディアを広めるのに役立つので集団のためになるが、自ら考えることなく行う模倣は害になる。
2種類の模倣を区別するのは難しい。
だれも、後者であることを認めようとしないから。
だが、賢い模倣にはいくつかの前提条件が必要。まず、初期の段階では選択肢も情報も潤沢に存在していること。次に、それがたとえ合理的とは思えなくても、みんなの意見よりも自分の意見を優先させようと思う人が少数でも存在していること。 → 自ら考えることのない模倣が充満している学校、他にもたくさん!
80 みんなの意見が正しくなる鍵は、人々に周りの意見に耳を貸さないよう説得できるかにある。 → 考えないでなびいてしまいがちな人間!! 特に均質社会においては。 『ギヴァー』のコミュニティも。
86 分散性のメリットとデメリット
分散性がすばらしいのは、独立性と専門性を奨励する一方で、人々が自らの活動を調整し、難しい課題を解決する余地も与えてくれる点にある。逆に分散性が抱える決定的な問題は、システムの一部が発見した貴重な情報が、必ずしもシステム全体に伝わらず、有効に活用されないこともある。
90 集約と分散のバランス
100 調整 ~ 相互依存関係
108 規範・慣習化することによる安定の維持
110 慣習をくつがえすのに伴う苦痛
116 鳥や魚の群れの自己組織化の4つのルール
① 中心にできるだけ近いところにいるようにする
② 隣の個体と2、2羽分の距離を空けて飛ぶようにする
③ ほかの個体にぶつからないようにする
④ 鷹に襲われたら逃げる
117 オレンジ・ジュースがいつも近くのコンビニで買えるシステム(自由市場)
118~120 教室の中での経済の実験
ビジネス(市場)への応用
130~1 強調、信頼、協力について
132~3 クエーカー教徒のビジネスと信頼
258 教室の中での株売買の実験
民主主義への応用:
268 国民対話コンベンション討論型世論調査 James Fishkin
269 Bruce Ackerman
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