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2012年6月29日金曜日

『うさぎの島』に関連のある本


『ギヴァー』と関連のある本 85としても、はずれてはいないのですが、今回は『うさぎの島』の人間版として『アマゾン・ドット・コムの光と影』(横田増生著)を紹介します。(『ギヴァー』とこの本を直接比較しても、関連づけられないことはありませんが、『うさぎの島』が間に入っていたことで、鮮明になった部分がなくもありません。)

私もアマゾン・ジャパンの愛用者です(過去形にすべき!?)から、考えさせられました。

26日に書いた自動車とも呼応する内容です。
両者とも、あくなき便利さと経済性を追求した産物です。そして、この本がその配送センターに潜入して書いたルポなのに対して、鎌田慧の『自動車絶望工場』(なんと、ほぼ40年前の作品!!)はタイトルの通り自動車工場に季節工として働いた日記形式のルポでした。

コンビニ、ファースト・フード、スーパー、宅配などなど、私たちの生活のほとんどがすでにアマゾン化しているというか、自動車工場化していると言えます。

私を含めたアマゾンの利用者は、その光=便利な部分だけを見ているわけですが、それを可能にしている影=非人間的な部分は「よく見ないと見えてきません」。努力しても、見えないようにしていると言ったほうがいいかもしれないぐらいです。

あたかも、ジョナスのお父さんがニュー・ベビーをリリースしていたように。

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