2012年7月23日月曜日
リーディング・ワークショップとの関連 1
『リーディング・ワークショップ』については、これまで何回が紹介してきました が、あらためて読み直し、気づいた点がいくつかあるので共有したいと思います。
『ギヴァー』の中で描かれていることと、読むこと、読むことについて話すこと/話し合うこと、読むことについて書くことなどが、関係ないようでかなり深いレベルでつながっている気がしたからです。
21 子どもたちが、ほかの子どもが話すことに耳を傾けたり、ほかの人がいった言葉に影響を受けたりするということは、読むことの教えていく際の根幹に関わっているものと言えます。というのは、今日のアメリカ社会の問題として、単に子どもたちが言葉を知らないということではなく、ほかの人の言葉に対して、自分の心の中や生活の中において創造的に反応できないということがあるからです。言葉や話、そして様々な考えが子どもたちの心に響くことがなく、子どもたちの生活に影響を与えることもない状態では、本に書かれたことについてよく考えたり、そこからよりよく生きていくための術を生み出すことはできません。
これって、日本の社会でも、まったく同じように起こっていることであり、そして『ギヴァー』のコミュニティの中でも起こっているように思います。(もちろん、『ギヴァー』のコミュニティでは、本自体読みません/読めません。会話も表面的なもので、「創造的に反応する」とか「心に響く」とか「よりよく生きていくための術を生み出す」といったこととは無縁のレベルで行われている気がします。
日本でも、国語教育がこのレベルで行われているかというと、まったく期待できません。あえてそうしたことを避ける方法で行われている、とさえ言えるかもしれません。ひたすら学力向上の名の下の点数をあげるために。
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