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2013年8月16日金曜日

歴史認識



 歴史認識はとても大切ですが、それが極めて弱いのが『ギヴァー』のコミュニティであり、そして日本です。

 毎年繰り返される8月15日。
 「2度と繰り返しません、悲惨な戦争は」と8月15日に言っても、説得力はまったくありません。(そもそも、これは誰に対して言っているのでしょうか?)

 12月8日は、対米戦争の開始日ですから、アジアの国々に対してあまり説得力はないかもしれませんが、とにかく始めたことについて考えない限り2度目、3度目、4度目があることは、約束されています。始めた理由がわからないままですから。あるいは始めた構造を放置したままですから。(いまも、見事なぐらいにその構造の中にあることを鶴見俊輔さんなどは指摘し続けてくれています。ひょっとしたら、司馬遼太郎さんも指摘してくれていたと思います。そして、「早く気づいてくれ」と嘆いていたとも思います。)

 被害者としての記憶と同じレベルで、加害者としての記憶も伝え続けていかないといけないのに、後者をぼかし続けては偏った歴史認識としか残念ながらいいようがありません。

1 件のコメント:

  1. 先日、20年前、本校第一号の留学生として来ていた韓国人の卒業生と再会し、靖国神社を訪れました。彼は、韓国では「いかにうまく国を守ったか」の視点からの記念館だが、ここでは展示が「いかにうまく他国を攻めたか」の視点だと感想を漏らしていました。
    加害者としての視点ではなく、果敢な勝利者(?)としての視点で伝え続けていることが問題かもしれません。

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