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2013年11月27日水曜日

パブロ・カザルスの母の言葉


今だからこそ、響く言葉!

母にとって最高の掟は個人の良心だった。
母やよく言ったものだった。
「私は法律は重んじないのが主義ですよう」
また、母は法律には役に立つのもあるが、そうでないものまる、だから善い悪いは自分で判断しなければならないとも言っていた。母は特定の法律はある人たちを守るが、他の人には危害を加えることを知っていた。今日のスペインでは法律によって守られるのは少数者で、多数の庶民は法律の被害者である・・・母は常に原則に従って行動し、他人の意見に左右されることはなかった。己が正しいと確信することを行ったのである。

弟のエンリケにスペイン陸軍から召集令状が来たとき、
「エンリケ、お前は誰も殺すことはありません。誰もお前を殺してはならないのです。人は、殺したり、殺されたりするために生まれたのではありません・・・・。行きなさい。この国から離れなさい」
それで弟はスペインを逃げ出して、アルゼンチンに渡った。だが11年間、母は弟と合わなかった。・・・私は思うのだ、世界中の母親たちが息子たちに向かって、「お前は戦争で人を殺したり、人から殺されたりするために生まれたのではないのです。戦争はやめなさい」と言うなら、世界から戦争はなくなる、と。
       (『パブロ・カザルス  喜びと悲しみ』
         アルバート・E・カーン著、14ページ)

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