★本ブログへのご意見・ご感想などは giverprojectjapan@gmail.com までどうぞ。


2014年4月3日木曜日

『ギヴァー』と関連のある絵


『レンブラント 影のドラマ』利倉隆(構成・文)の中で、紹介+解説されていた絵です。(実物の「石橋のある風景」は、こんなに明るくなく、もっと暗いはずです。)


 利倉さんは、この絵に以下のような文章をつけています。

「自然の力を暗示しながらオランダの田園の風景を写し取った絵と読むこともできますが、別のドラマが暗示されているという見方もあります。
それは・・・・川の水は流れゆく人生のシンボル。
そこにかかる橋はキリストを意味し、
左手から橋に向かってとぼとぼと歩む小さな小さな人影は
その安全な橋を渡って、右手はるかに見える教会の塔へ、
つまり人生の善き旅人はやがて天国にたどりつくというものです。
これがただひとつの絵の読み方とは言い切れませんが、
写生ではなく、画家の想像によって再現された風景画なのでしょう。」

を読んで、『ギヴァー』に首っ丈の私は、ジョナスの旅を思い出してしまったのです。

そもそも、よくよく見ないと橋の左側を歩いている人影には気づきません。
その「ジョナス」が、コミュニティからの逃避行の末に(雪のスロープを下り降りるところが橋??)たどり着く平和な世界を暗示しているかのような・・・しかし、その後ろはまた暗いのですが・・・

また、利倉さんは指摘してくれていませんが、人影は一人だけでなく、川の前景にも船に乗った2人が描かれています。歩いている人よりも、はるかに大きく見えます。この2人は何を象徴しているのか?

さらには、橋の下にも船が浮いています。ということは、必ず人がいるわけで・・・

ちなみに、このシリーズ(イメージの森のなかへ)は、おすすめです。
私自身、他には『フェルメールの秘密』しか読んでいませんが、ルソーの夢、レオナルドの謎、ゴッホの魂、ブリューゲルの宴、モネ 水の妖精、ミネランジェロの創造、スーラ 光の詩人などがあります。


0 件のコメント:

コメントを投稿