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2014年9月26日金曜日

『エコノミック・ヒットマン』と『ファーストフードが世界を食いつくす』



『エコノミック・ヒットマン ~ 途上国を食い物にするアメリカ』 ジョン・パーキンズ著★

『ファーストフードが世界を食いつくす』 エリック・シュローサー著
を読みました。

前者は、大なり小なり、日本も同じことをしています。というか、アメリカが築いた枠組みの中で同じように動いています。

後者は、前者と同じく、極めて危険な構造であることが浮き彫りにされています。
たとえば、人工香料、スタッフの使い捨て(最低賃金、高い離職率)、危険な食肉処理工場、アメリカでは公立学校の食堂(民営化によってファーストフードが提供している。)、病原菌(大腸菌O-157)、肥満帝国など、問題山積みです。

こんな問題は、ジョナスのコミュニティでは抱えていないのか、と思ってしまいましたし、80年代の初頭に出た『ジャンク・フード―国際消費者運動の新しい波』A・ファザール著も思い出しました。(その後、下火になっていた感じ!)

後者の問題は、コンビニ、ファミレス、ネット販売などにもつながっている気がします。

そして、両方ともスケールが人間の規模をはるかに超えた次元で起きている問題です。
グローバルには、なかなか太刀打ちできません。(国でさえ、スケールが大きすぎるぐらい。)

でも、そういう問題に対してですら、要求と非買というアクションは起こせることが紹介されています。

ジョナスが、コミュニティを相手にアクションを起こしたように。


★ 著者が、この暴露本を書く最大のきっかけになったのは、2001年の9.11でした。私はあの惨事が起きたときに、スウェーデンにいました。そして、スウェーデンの結構多くの人たちは、「起きて当然」という感想を持っていたのに驚いたことを記憶しています。要するに、「あれだけ世界中で悪いことをしている国なんだから」というわけです。それに対して、日本やアメリカでは、情報統制が効いているからなのか、一般人はそういうふうには理解していません。さすが、世界を草の根レベルで見ている人が多い国だな~と違いを見せつけられました。

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