2013年1月25日金曜日
問いの大切さ
亡くなられた林竹二先生に教えていただいてはじめて知ったことであるが、ソクラテスは、都市国家アテネの全盛期に咲いた花ではなかった。アテネは戦いに敗れ、小アジアや他の国々から、さまざまな考えた流入して、今まで誇っていた価値観が崩壊して、人々は、何を根底として世界を、みずからを考えればいいのか動揺していた。その混乱のなかに現れたのがソクラテスなのだということである。
彼は、一人一人と問答して、その人が当然と思いこんでいた考えの根底が、じつは、きわめていいかげんな、なんの吟味も経ていない思いこみにすぎないことを暴露し、気づかせていった。それが問いということの出発点であった・・・・
以上は、しばらくぶりに読み直した『イメージをさぐる』(鳥山敏子著)の解説として竹内敏晴が書いたコメントの一部です(269~270ページ)。
これって、『ギヴァー』のコミュニティに、そしていまの日本にも当てはまると思われませんか?
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿