かれこれ30年前のことです。
太平洋の島々を、2か月以上の旅をしたことがあります。
オーストラリアを出発して、まずはニューカレドニア。次は、トンガ。トンガとアメリカン・サモアの間は、船を使いました。客船はないので、貨物船の甲板でした。次は、その旅の目的地であった西サモア。『パパラギ』を日本にいるときに読んだのが半年以上の旅に出るそもそものきっかけだったのですから。ここには3週間ともっとも長くいました。そして、鳥の糞でできた島のナウル、さらにポナペ、トラック、最後はグアム経由で日本に戻ってきました。
なぜ太平洋の島々のことを書くかというと、どこか『ギヴァー』のコミュニティと似たところがあると思ったからです。
『ギヴァー』のコミュニティは、もちろん島ではありません。ジョナスが、ゲイブを自転車に乗せて何日も何日もこいで脱出したのですから。
でも、周りとのかかわりで、そういう感じがする、ということです。
完全にではなくても、かなり閉鎖されたコミュニティです。
私が訪ねた太平洋の島々も、食料に関してはほぼ自給自足しています。隣の島が離れすぎているのですから、自給自足以外の選択肢がないと言えばそれまでですが。でも、当時も結構缶詰を中心に輸入品は増えているようでした。
特にアメリカの統治下にある島々では、昔ながらの食事をせずに、アメリカ型のファーストフード(=ジャンクフード?)が流行っていて、極めて不健康な状態になっていました。
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