今日、紹介するのは阿部謹也の「世間」に関連する本です。
彼は、中世のドイツ史というかヨーロッパ史が専門の人と思われていますが、歴史の捉え方というか社会史の捉え方が普通の歴史家とはまったく違っています。
亡くなる前の15~20年ぐらいは、日本の「世間」をテーマにした本や文章を多数書いていました。私たち日本人は「社会」に住んでいるのではなくて、「世間」に住み続けているというのです。
大学の教授たちの「社会」などはその典型であり、もちろん、会社も役所も学校もです。もちろん、政治もマスコミもです。そうなると、ほぼ全部としか言いようがありません。
私にとっては『ハーメルンの笛吹き男』以来のファンでした。ぜひ、読んでみてください。
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