わずか3500人のコミュニティが、本の中で描かれている戦争をしでかしていたとは思いにくいです。
ということは、コミュニティになる前の、人間の歴史として、ギヴァーにインプットされていることなのでしょうか?
(同じように、雪の中を橇で滑り降りるシーンも出てきますが、今のコミュニティには雪も坂もありません! 雪のほうは気象・天気を管理することでなくなっていますが、丘や山は整地してしまったのかな? でも、隣のコミュニティとの間に川はいまでも流れています!)
いずれにしても、この戦争に関連したシーンを12歳の子どもの戦争体験(しかも、少年兵士となって、たくさんの人を殺した経験も含めた)をまとめた自伝を読みました。
日本の長老たちが、ひょっとしたら日本の子どもたちにも同じことをさせることにつながるようなことを論じている今、読んでおく価値があると思いました。
「自分」を、「自分の家族」を、あるいはもっとイメージのつきにくい「自分の国」を守るための戦争とはいったいどういうものかを理解するために。
『ギヴァー』の戦争シーンと併せて、ぜひ。
『戦場から生きのびて ~ ぼくは少年兵士だった』イシメール・ベア
★ そういえば、似たタイトルの本を思い出しました。『ぴいちゃぁしゃん―ある少年兵のたたかい』です。こちらは、日本が中国の満州でしでかしていた戦争に巻き込まれた少年のお話。書いたのは、児童文学や反戦文学のはしり的存在の乙骨淑子という人。ぜひ、図書館でチェックしてみてください。
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