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2015年7月9日木曜日

痴呆症(アルツハイマー病)に光明が!



『ギヴァー』誕生のきっかけについては、すでに紹介しました
老人ホームに、両親を見舞うことだったのです。

お母さんは、記憶がハッキリしていましたが、からだを動かすことができませんでした。
お父さんはその逆で、からだは元気なのに、記憶がなくなって(弱って)いました。

著者のロイス・ローリーが、『ギヴァー』を書いた段階では、記憶喪失を止めるための方法は明らかにされていませんでしたが、いまはかなり可能性がでてきています!!

65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍と言われている今、とてもいい取り組みがあちらこちらで行われています。

まず、認知症は、25年ぐらい前から発症しているという事実。
それには、生活習慣病への対策が、とても効果があることが紹介されていました。
日本に比べると、イギリスが過去10年ぐらい、官・医・産と連携して取り組んでいることが大きな成果を上げているそうです。(要するには、血圧を上げない取り組みです。なんと医者は、予防することがポイントになってもらえる報酬が上がるのです。それに対して、日本は結果でしかポイント=報酬になりません。★)その結果、発症する割合を半分に抑えているというのです。

発症段階では、糖尿病の薬が、認知症の進行を抑えるのにとても役立っていることがすでにわかっています。

そして、発症後は、「見つめて 触れて 語りかけて 立つ」をベースにしたユマニチュードという方法(フランス人のロゼット・マレスコッティ氏が開発)がとても効果を上げています。要するに、患者に物として接するのではなく、(ケアが必要な)人間として接することだと理解しました。


★ 日本は、相変わらずGNPを上げるための政策を、官僚も、医者たちも、産業界もとり続けているとしか言いようがありません。官僚は予防を重視しないこと、医者は大量の薬を出すこと、産業界は必要もない塩分を過剰に使うことなどで。結果的に、患者/消費者が高いコストを支払う仕組みになっています。(さらには、日本では、いつからか薬屋で薬を購入することになり、二重三重にコストがアップしています!)
  ちなみに、政治家の「政」は、最初から無視しました。書いたところで、何も期待できる存在ではありませんから。

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