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2015年7月12日日曜日

『地元で電気をつくる本』



「市民のエネルギーひろば・ねりま」編集の本というか、冊子です。
サブタイトルは、「市民発電所でエネルギーが変わる」。

とても大切なことだと思います。

特に印象に残ったのは、以下の3点でした。

① 日本における「民主主義の不足」と「市場の不足」 ~ 「不足」なんていう生易しいものではないと思います。「ほぼ欠如」という感じでしょうか?
エネルギーに関しては、まだ自由競争が許されていないようなところが多分にありますから。そして、日本の民主主義は名前だけです。「選挙」「表現の自由」は民主主義の大事な要素ですが、イコールではありませんから。自分たちでそれをつくり上げた/勝ち取った歴史がないことが「欠如」の理由なのかもしれません。

② コミュニティパワーの3原則
 これは、エネルギーに限らず、ほとんど何事にも言えることのような気がします。というか、実現していかないとまずいんじゃないかと!! 教育、福祉、環境、農業、経済、政治・・・・などでもです。しかし、現実は中央や国が握っています。

③ デンマークのほぼ中央に位置する人口約4千人のサムソ島が自然エネルギー100%を実現
  電力源は、風力(陸上と洋上の両方)、地域熱(地域の農業で出てくる麦わらなどを燃やして)、太陽熱など。
  島民による自然エネルギー設備のオーナーシップ
  国による固定価格買取制
  自治体による信用保証と地域金融機関による融資
 以上からも、単に地域だけでなく、国の協力も得ながら進めていることがわかります。キーパーソンが、ほとんどの大人に会って(必要に応じて繰り返し)話したことが、これを実現したベースにあるようです。

『ギヴァー』のコミュニティも、自然エネルギーかどうかは定かではありませんが、ほぼ100%を自活できている感じです。それは、サムソ島とほぼ同じ人口だからかもしれません。スケールはとても大切だと思います。

振り返ってみると、上記の3点は、すべて同じことを別な言葉や形で表現しているだけという気がします。

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