『ギヴァー』と『狼とくらした少女ジュリー』には、家族という共通のテーマもあり得ると思いました。
そういえば、NHKでは昨年から山田洋次監督が選んだ映画100本「家族編」の紹介を続けています。(なお、「東京物語」の50年ぶりのリメイクの「東京家族」は、東日本大震災の影響で撮影が約1年延期されました。山田さんは、自分の映画人生を振り返る番組の中で、1970年当時の高度成長期の中でも、もちろん映画を撮り続けていたのですが、その時福島に原発の1号機が完成したことには頭がまったくまわらず、「うかつでした」と発言していたのが印象的でした。)
ネット社会、管理社会で、ますます家族の比重は軽くなっていくかのようです。
さらには、動物たちを中心に自然との関係も。
『ギヴァー』の世界では、ゾウやクマは、自然にはもちろん、動物園にもおらず、安眠アイテムとして小さい子たちが眠る時に欠かせないものとなっているだけです。犬やねこや鳥も身近にはいないようです。
それに対して、『狼とくらした少女ジュリー』で描かれている極北のアラスカは、人間よりも狼をはじめとした動物たちを中心に自然が主役の世界です。
この対照的な関係にも想いを馳せないわけにはいきません。
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