2012年8月22日水曜日
続・うっとうしい「残暑」
「残暑」「残暑」の連呼は、一層激しさを増しています。
当然です。昨日も、今日も、ほぼ年間最高気温が続いています。
「猛暑」「酷暑」です。熱帯夜も続いています。
「残暑」などという生易しいレベルではありません。(言っている人たちにとっては、これらは全部同じことなのかもしれませんが・・・)
なぜ、「残暑」を使う人たちは、違和感なく使っているのか、と思って「旧暦」について調べてみました。
日本の旧暦は天保暦である。ただし後述するとおり、現在旧暦として使われている暦は改暦前の天保暦とわずかに異なる。
天保暦は明治5年12月2日(1872年12月31日)まで使われていた。その翌日の12月3日をもって明治6年(1873年)1月1日に改められ、グレゴリオ暦(太陽暦)に改暦された。改暦は明治5年11月9日(1872年12月9日)に布告し、翌月に実施された。この年の急な実施は明治維新後、明治政府が月給制度にした官吏の給与を(旧暦のままでは明治6年は閏6月があるので)年13回支払うのを防ぐためだったといわれる。今なお占いや伝統行事や水産業[2]などで需要があり、旧暦もしくは陰暦の俗称で用いられている(改暦にともなう混乱の詳細は、「日本におけるグレゴリオ暦導入」の節を参照)。
ということで、ここでも政府のご都合主義が、原因でした。
後始末を一切しない、ところも今と同じです。
日本人の季節感を、少なくとも29日間ずらしたままが、もう140年も続いたままなのです。
それに対して、誰も何も言わないという極めておめでたい国なわけです。従順な国というか。(もちろん、「従順な国づくり」も国策として延々行われてきているのですが。)
そういえば、「旧正月」や「旧盆」と言って、前の暦に合わせたお祝いにこだわった風習は今でも残っています。ちなみに、私たちのお盆休みは「新盆」です。「旧盆」は約1ヶ月前の7月15日です。(旧盆は、まだ梅雨の真っ最中です。一番暑い時に休みを取りたいということで、みんなで「新盆」に日本中の休みを移動してしまったのでしょうか?)
お盆の方はみごとなぐらいに変えてしまったのですが、「立秋」「残暑」に関しては無頓着です。「残暑」に関しては、「新立秋」にあわせて言うのではなく、「旧立秋」=8月8日ごろのまま言い始めるので、おかしいことが続いているわけです。
ですから、「残暑」は1892年以前の人たちにとっては、立秋(8月8日頃)+29日ですから、今の9月6日以降になります。9月6日が立秋というなら、私たちが体感している季節感にかなりぴったりマッチしています。
この計算であっているでしょうか?
もし、「残暑」「残暑」と8月8日頃から連呼し続けたい人は、「夏休み」を「秋休み」に改名する運動を起こさないといけないと思うのですが、もちろん、そんな意識はありません。
ごちゃごちゃ何でもOKというのが、この日本という国です。
でも、役人の一か月分の給料のために、私たちの季節感をグチャグチャにされたままで、本当にいいのでしょうか? (個人的には、新暦・西暦しか頭に入っていないので、その問題はありませんが、「うっとうしい」問題は続きます! 29日も季節感がずれたままの多数の人たちと付き合わないといけないのですから。特にニュースのキャスターや気象予報士には閉口します。自分で考えることなく、誰かが書いた原稿を読み上げているだけなんでしょうから。)
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