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2013年10月21日月曜日

『若い読者のための世界史』




丸谷才一が『思考のレッスン』という本の中でエ ルンスト・H・ゴンブリッチの本を紹介していて、その本は見つからなかったのですが、『若い読者のための世界史』をタイトルに誘われて読みました。とても 好感が持てた本です。これは著者が25歳の1935年に書かれた本を50年後に復刊したものです。従って、最後に「50年後のあとがき」がついています。 日本の教科書(日本史や世界史)もこういう形式で書かれたら、読む方にとってはありがたい気がしました。


 スタートのところから、記憶に関することです。ある意味では、本全体が。(数字は、ページ数です。)
 それにしても、世界に占める日本の割合の少なさを痛感させられます。まさにヨーロッパにとっては極東もいいところ。端の端にポチンとある感じなんでしょう。中央に影響を及ぼすことはない・・・・ あっちにはあっちの、そしてこっちにはこっちの世界観がある。そのズレが面白くもあり、また怖くもあるわけです。


3 「昔、むかし」からスタート
 ふたつの鏡の間に自分の身を置いてみるようなもの ~ 鏡に映るきみの姿がどこまでも続く。「昔、むかし」は、これと全く同じこと。
 「はじまり」にとどくことはけっしてない。

57~8 アテナイ → 74~7 哲学、医者、詩人、美術、建築

74~5 ブッダの悟り
    中国は、象形文字。儒教。老・荘。
85  アレキサンダー大王とアリストテレスの関係
95  図書館
108 新しいものをつくるものこそ、古いものを知る必要がある

148 中世 ~ 教会の時代

203 都市と市民、貨幣の誕生  ~ 騎士や教会の力の弱まり ← 人間関係の築き方が変化し始める。

213~221 ルネサンス 1420年~ フィレンツェ
   中世が星夜なら、ルネサンスは夜明け
 → 『異端の数 ゼロ ~ 数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念』チャールズ・サイフェ、早川書房、96ページ ~ ゼロと無限はルネサンスの中心にあった。たとえば、絵画の消失点  物の見方・捉え方・価値観が根本的に変わりだした。
 しかし、その後、1500年代後半以降、バカな戦争の繰り返しでもある! バカな戦争の繰り返しから、人間は逃れられない宿命なのか? (そういえば、ルネサンスの間中も戦争は続いていた!)

222 世界史 = 多分に地中海周辺の歴史


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