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2011年7月16日土曜日

『Beフラット』

 本の内容は、国会議員へのインタビューが中心なのかと思っていたら、どちらかといえばそれは付け足しで、教育問題、少子化問題、日本のアジアを中心とした外交問題などを扱いながら、それらに対して国会議員がどういう考えをもっているのか(結構ズレテイルているというか、何のアクションも期待できない正論だけを言う)を紹介する形になっています。

 基本的に、日本は再チャレンジを許さない社会/システムというふうに捉えています。→ これって、まさに『ギヴァー』の世界??

 学校ごっこ(こどもごっこ)をやらせ続ける学校、同じレベルで入試や入社に重きを置きすぎ(学生や社員の視点に立てない)大学や会社、人工中絶年間29万件を抱えながらの少子化問題、そして実社会のことをしっかり見、考え、そして行動できない政治家たちによる「政治家ごっこ」等を浮き彫りにする形で日本を描き出しています。 ← この最後のごっこ遊びには、あまりにも無駄なお金が費やされ続けています。コストに見合う仕事をしている人は、いったい何人いるでしょうか? それは、東電の幹部たちも同じですが。あちらの方は、「会社ごっこ」です。

 著者のアメリカで自分がやりたいように生きている友人(女性)への一言に、「残念だけど、もう帰ってこないほうがいいよ、こんな国」(206ページ)にすべて言い尽くされている気がします。

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