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2011年7月19日火曜日

名前の付け方

 『青い馬の少年』を読んでいて気づいたことの2つめは、ネイティブ・アメリカンの名前の付け方のこだわり具合が、『ギヴァー』の中での名前の付け方と対照的だと思えたのです。

 『青い馬の少年』の主人公は難産で、その結果として目が見えなくなったと思われます。

         一晩じゅう
    声を、あげることもなく
           目は、とじたままで
    息はあさく、弱く
    泣き声さえ、あげられなかった・・・

  ストーリーテラーのおじいちゃんが、その子を外に連れ出したところ、二頭の大きな青い馬がかけてきて、馬は立ちどまって、その子をみつめた・・・
    するとおまえは
    おおきな、青い馬にむかって
    腕をひらいた。
    わしはいった。
    「馬が、この子に、話しかけている。
    この子の、兄さんたちなんだ。
    暗い山をこえて、やってきたんだ。
    この子は、死んだりしない」

 そして名づけの祝いの儀式で、おじいちゃんは、「青い馬の力をさずかった少年」という名前をつけました。
    力強い名前でなくちゃ、いけなかったのおじいちゃん。
    子どもは、だれだってみんな
    力強い名前が、必要なんだ。
    じょうぶに育たなくちゃいかんからな。

 そして、その子は、生まれたての子馬に、「虹」という名前をつけます。自分の目となる馬に。

 それに対して、ジョナス、リリー、フィオナ、ゲイブリエルといった名前は誰が、どういう意味をこめてつけていたのでしょうか?
 そういえば、使ってはいけない名前も一つか、二つありました。

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