★本ブログへのご意見・ご感想などは giverprojectjapan@gmail.com までどうぞ。


2013年3月24日日曜日

音の世界



 前回の中世の音つながりで、『明治物売図聚』(中公文庫)というのがあります。
 こんなにも、物売りに歩く人がいたのか、と驚いてしまいます。
 目次から、例を示すと(5ページのうち2と4です。クリックすると拡大で見られます。)

   
 江戸時代から、少なくとも明治の終わりぐらいまでは、いた人たちです。
 戦前ぐらいまではいた職種も多かったのかもしれません。
 戦後まで残っていたものもあるかもしれません。

 自分の存在を知らせるためには、何らかの音を発していたはずです。
 つい数年前までは、私がいま住んでいるところでも、豆腐屋さんのラップの音が聞こえました。しかし、豆腐屋さんの高齢化が進んだのか、いまでは残念ながら聞こえなくなっています。
 似たような音を各物売りさんはもっていたように想像されます。

 「さおや~、さおだけ」的なことを、言いながら回っていたのかもしれません。一昔前までは、スピーカーがなかったので、人の声だけですから、それほど迷惑には感じませんでしたが、最近のはたまにやってきても、大きなスピーカーですから迷惑に聞こえるだけです。(以前の竹製と違って、そんなにニーズがあるものではありませんから。)
 それよりたちが悪いのは、粗大ごみの回収者です。こちらは1週間に数回来ますから(異なる業者なのでしょうが)、迷惑以外の何物でもありません。
迷惑ということでは、いまや自治体がその最大の発生源(=官製騒音公害)になっています。「おかえりチャイム」は、“チャイム”ですからまだいいとしても、問題が大きいのは「子どもの見守り放送」です。(わが市は、平日2時半です。うちの自治体はそんなの流していない、という方は、ぜひお知らせください。)

 『ギヴァー』の世界も、このスピーカーらしきものがあるようです。そういえば、各家の中にもありそうです。あと聞こえてくる音には何があったでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿