2010年の4月~5月にかけて哲学を書いて以来、第2回目の哲学シリーズを年明け早々続けています。2014年連載10回目。
「はじめての哲学」シリーズの最初の本に位置づけられるのが、こちらの『哲学してみる』だったようなのですが、先に、『よいこと・わるいこと』の方を紹介してしまいました。(『神様のこと』も読んだのですが、ピンと来ませんでした。それは、『ギヴァー』のコミュニティにも、いまの日本にも関連づけられないから?)
その1ページ目に、「どうして反対を考えるのでしょうか?
あれこれ立ち止まって考える哲学は、反対語なしにはできないのです。
この哲学の本は、そうした考え方にもとづいています」
と書かれています。
この本で扱われているのは、12の対立する捉え方です。
まずは、『ギヴァー』のテーマでもある「一と多を考える」
「単一性
それは、集まりをひとまとまりのものとしてみること。
たとえば学校のクラス。生徒が何人いても、
分かれられないひとつの全体であるかのように語ることができます。」
こちらについている絵は、色がなく、先生以外はみんな同じ形、大きさ、色をしています。
それに対して、
「多様性
それは、あるひとつのものを多数の要素に分けること。
ひとつのクラスではなく、
あらゆるタイプのちがった生徒が多数いると考えることです。」
子どもたちの目と鼻の口の形は同じなのですが、顔の大きさ、髪の毛の色、中には眼鏡をかけている子もいたりして、多様さが伝わってくる絵になっています。
さて、日本のクラスや学校や、そして社会はどっち?
『ギヴァー』のコミュニティでは?
基本的には、全部灰色で、服装も年代毎に同じでした。
映画では、どういう形で提示してくれるのか、楽しみです。
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