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2014年1月28日火曜日

自然と文化を考える 2



2014年哲学連載16回目/絵本『哲学してみる』の7回目。

 「ひとは、自然の大きなサイクルのなかで生きていて、
  死を避けることができません。
  最先端の医療が死後を延ばしても、自分がいつか死ぬことを私たちは知っています。」~ 『ギヴァー』のコミュニティは、現在よりも進んだ科学技術をもっているかのようですが、この死に対する接し方はいさぎよいというか・・・・

 「自分が死ぬという確信は、わたしたちの存在に意味を与え、この地上を通過したことの痕跡を残すように促します。」 ~ この辺、記憶と歴史を放棄し、そして自分の子孫を残すという行為も放棄した『ギヴァー』のコミュニティでは、どういう形で意味を与えているのかが、イメージできません。

 「こうして、ひとは考え、芸術作品を創りだします。あらゆる種類のものを考案し、製作します。」 ~ 『ギヴァー』のコミュニティでは、あまり考えているようにも、創りだしているようにも見受けられません。そういったことには、触れられていないだけ?

 「世界を変え、空間を支配します」 ~ これは、それなりにはしていたと思いますが。

 「わたしたちの文化は、死すべきものとしてのひとの自然なあり方を変えないにしても、わたしたちに死を自覚させ、受容させ、乗り越えさせてくれるのです」 ~ この点についての『ギヴァー』のコミュニティの現状と日本の現状を比較することは面白いと思うのですが。

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