1章から6章までの部分を予習してきた生徒のノートです。
本好きの生徒です。
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私はこの物語を読んで、いや、この物語の帯を読んだ時から、思い出していた別の物語があった。
”No.6”という物語だ。
帯をみて、整然とした街並み、うえることも渇くこともない快適な暮らしが当たり前な環境。けれどジョナスはなぜ逃げ出してしまったのだろう。
やはり、似ているNo.6に。
人をよく見て、よく観察して、その上でその人に適した仕事をあたえてやる。ということが書いてあるけれど、それはどうかな、と思った。
外側だけをみつことはできても、人の心を映し出すのはなかなかに難しいことだと思うからだ。
たしかに、与えられることは楽だ。けれど、それだけでいいのか?
与えられるだけでなく、自分の意志で掴んだものにこそ意味があるんじゃないか?
実際、ジョナスは自分が何をしたいのか、何を任されるのかわからない。自分もわからないことがどうして他人にわかる?
自分にわからないから、他人に教えてほしい。決めてほしい。
そういうことだってあるかもしれない。
でも、それは単なる甘えだと思える。
No.6についての内容。
”No.6”は理想都市だ、戦争もうえることも、嘆くことも、貧困も、病気もない、全てが満たされた平和な都市。けれど主人公の少年は逃走し、自分の住む理想都市が美しい見せかけのベールをまとっただけの、しゅう悪な都市であると気づく。No.6の平和は、多くの犠牲の上に成り立っていることを知ったからだ。
主人公ジョナスもそのことに気づいて、更なる理想を求め、旅立つのではないか?
仕事を与えるということは自由な思想を持つことを禁じようとしているのか?
”不安というには言葉が重すぎる、気がかりという言葉が当たっている。”
なんかわかるなあと思った。
適切な表現をみつけたときって、うれしい。
その人のことなのに、本人の意見もきかず、勝手に仕事をあたえるのっておかしい。
それを誰も抗議しないのもおかしい。
抗うことを知らない。疑問をもたない。
これも”No.6”と同じだ。
No.6の住民と同じだ。みせかけの平和に流されている?
いちいち〈 〉をつけるけれどなんか違和感。
その仕事を勝手に任命されて、誰も抗わなかったのか?
もし、希望の職を任されたとしても働くうちに嫌になってしまった場合はどうするの?
家族ユニット。家族という言葉から連想されるあたたかさや、居心地の良さがユニットという言葉にかき消されてしまった感じ。
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