島津さんからお返事をいただき、生徒一同感激してます。
そこで、7〜12章を読んで、また疑問が出てきたので、質問させていただきます。
お答えいただけたら、うれしいです。
1 傍点について
日本の文章だと、わかりにくい言葉の横につけられたりするが、ここではどういうルールでつけられているのだろう。強調?それほど強調が必要ない部分にもつけられている気がするが…。
2 63ページの「第一日目」という表現について
誤用では?「第一日」もしくは「一日目」で意味が通じる。
3 同じ段落で「ジョナスは…」「彼は…」という表現が出てくる所があるけれど、なぜ?
話し手のジョナスへの寄り添い具合(心理的距離)の違い?
4 131ページ「遺伝科学者」だけ〈〉で括っていないのはなぜ?
よろしくお願いします。
島津です、またご質問お寄せいただき、ありがとうございます。
返信削除1 ご推察のとおり、原作で、作者が強調したい言葉をイタリック体(斜体)にしているのを、日本語で傍点にしました。でも、たしかにコメントいただいているように、日本語にするとかならずしも強調とは思えないケースがありますよね。訳すときにもっと工夫が必要なんだと思いました。
2 「第」とつけたのは、〈一二月の儀式〉が二日間にわたって行われることを印象づけたかったからですが…うーん、余計なものに感じられちゃいますかね。
3 そうですね、おっしゃるとおり、語り手(話し手)がジョナスに対してとっている「心理的距離」の表現だと思います。あと、文章のリズムとか、「ジョナスは」「ジョナスは」って何回も固有名詞がつらなるとちょっとうっとうしい、みたいなこともあると思います。
4 ここで出てくる「遺伝科学者」は、〈 〉で表現されるこのコミュニティの「職業」とは、ちょっとちがうみたいなんです。原作でも他の職業のように大文字で始まっていないのです。ひょっとして、宇宙人係の「Men in Black」みたいに極秘のチームで、〈ギヴァー〉や〈レシーヴァー〉以外には存在を知られていない人たちなのかもしれない!
島津さん
返信削除お返事ありがとうございます。
特に最後の「極秘のチームが存在するのかも!」
という話は、生徒に紹介したら盛り上がること間違いなしです!
こうしたことにこだわりつつ、読んでいる生徒たちもすごいなあと思いますが、翻訳って、いろいろなことに気を配りながら進めるお仕事なんだなということが垣間見られて勉強になります。