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2011年6月14日火曜日

『ギヴァー』の感想・書評サイト

 アマゾンのカスタマーレビューでは、複数の本の感想・書評が読めます。
 新評論社の『ギヴァー』講談社版(すでに絶版)の『ザ・ギバー』 、そして原書のThe Giverです。ありがたいことに、原書のレビューも含めて全部日本語です。

 さらには、アメリカ・アマゾンのレビューもあります。なんと、その数3344も。★ もちろん、全部英語です。
 その中で、私の気をひいたのを一つ紹介します。

This book I read first in 5th grade, and I loved it. Then I read it again in 7th grade, understood more, and then finally the last time I read it was in 8th grade, 3 years ago, but I loved it. I try to read it about every three years because it is the kind of book that you'll love the first time you read it, but the more you read it, the more you understand. This book is touching, and it makes one think about our own society and where our future might be. If taken seriously, this book is a work of art, written so both children and adults can enjoy it. Definitely I recommend this to anyone who wants to see a different point of view on where technology and the media might be leading us! (December 29, 1999, By A Customer)

 これを書いた人は、1999年当時、11年生=高校2年生でした。計算してみると、3年前の1996年は8年生。7年生の時は1995年。そしてはじめて読んだ小学校5年生の時は、『ギヴァー』が出版された1993年だったわけです。

 いまは29歳前後のはずですが、いまでも3年おきに読み続けているか、聞いたみたいものです。「3年おきに読むようにしている」と書いているからです。また、「読めば読むほど、理解が深まる」とも。

 さらには、「これは心に響く本で、自分たちの社会のことを考えさせてくれる」し、「この本は一級の芸術作品で、子どもも大人も楽しめます」と、高校2年生当時に書いています。★★


 他にも、読書メーターAllReviews読書感想文を見つけました。


◆紹介した以外の感想・書評サイトがありましたら、ぜひ教えてください。◆


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★ こんなに桁違いのレビューが書かれている理由は、確か2年前の段階で、530万部も本が売れているのと、その内容のよさだと思います。

★★ この人は、高校2年生でこんなことを書いていますが、50歳を過ぎて読んだ私も同じように感動しました。それが、講談社が版権を放棄した本の復刊に私を駆り立てました。『ザ・ギバー』が残念ながらあまり売れなかった理由の一つは、「ユースコレクション」という形で中・高生に対象を限定したことだと思ったので、マーケット調査を日本でもしたところ、小学5年生から79歳までが確実におもしろいと思ってくれたことで復刊にこぎつけることができました。

  「一級の芸術作品」かどうかは、私はあまり多くの小説を読んでいないのでわかりませんが、「自分たちの社会のことを考えさせてくれる」ことは同感です。それが、このブログを(一冊の本をテーマに)こんなにも長く続けられる理由ですから。

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