実は、田中正造に入れ込んでいたころ(80年代の中ごろ)は、何本かの論文を書いたこともありました。中には、ルソーの『エミール』をベースにしながら田中正造の生き方、成長、教育などを分析したものまでありました。
前回紹介した『ひとが生まれる』との関連で言えば、田中正造以外の4人は20歳ぐらいまでに、二度目の誕生を終えているのですが、田中正造の場合は3度の牢獄生活も含めて少なくとも35~6歳までは(ひょっとしたら死ぬまで)何度も生まれ変わり続けた人のような気がします。足尾鉱毒以外のたくさんの経験を背負っているというか、逆に言えば、それらがあったからこそ、そこに必然的にたどり着いた気もします。
0 件のコメント:
コメントを投稿