前回の数学に続いて、今回は理科です。
紹介するのは、『科学と創造』(H.F.ジャドソン著)。
サブタイトルの「科学者はどう考えるか」の方が、本の内容をよりよく表していると思いました。原タイトルは、The Search for Solutionsです。
この本の特徴の一つは、使われているたくさんのいい写真とその解説のよさです。それらだけを見たり、読んだりするだけでも、内容のかなりの部分が伝わってきます。「科学」とは関係のない日本の芸術や日ごろの風景までが使われているのに(「こんな写真、よく見つけたな~」と)驚いてしまいます。
もう一つの特徴は、人(科学者たち)の紹介の仕方がうまいことです。
写真は、章立てと連動しています。
それらのタイトルも、科学および科学者を理解する大きな助けになっている気がします。
以下のとおりです。
探究
パターン
スケール
偶然
フィードバック
モデル
予言
証拠
理論
子どもたちが嫌いになる教科書を中心にした理科の授業の代わりに、これらこそを中心に据えた形で理科の授業を考えていくべきだと思います。なんと言っても、「これらこそが科学と科学者の考え方」なのですから。
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