川は何回となく登場します。
5ページや7ページでは、川沿いに滑走路や道があることもわかります。
ガールフレンドのフィオナとサイクリングをするところでもあります。(187~8ページ)
従って、日常的な風景の一部なわけです。
でも、ケイレブという子が川に落ちて死んでしまったことが書いてあります(62ページ)。
川には橋が架かっていて、許可をもらえば渡ることもできるようです(149ページ)。
そして、ある程度の記憶をギヴァーから注がれたあとのジョナスは「この川が流れてくる<よそ>があることも、この川が流れていく<よそ>があることも、もうわかっていた」(182ページ)のです。
最後には、自分たちが生き延びるために、ジョナスは小川で魚をとることもします(242ページ)。
このように、ごく日常的なものであると同時に、生や死とつながっているものでもあり、さらには<よそ>、つまりは世界とつながっている存在でもあるのが川ということになります。当たり前といえば、至極当たり前のことではありますが、そのことを象徴的に使っていると思いました。
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