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2010年3月19日金曜日

作家の視点

ここ2~3日、小倉明の本を読んでいます。
最初は、『旅のくつ屋がやってきた』(アリス館)でした。
その後、『トレモスのパン屋』、『ふしぎな絵かき歌』そして『ぼくの町に行きませんか』と読んできて、作者の意図がわかってきた感じです。

ご本人が『ぼくの町に行きませんか』のあとがきに書いてくれていました。

住みなれた町も、時として思いがけない表情を見せることがあります。町は生きものであり、つねにめまぐるしく変化しているからです。町にいるときも、私は一人の“よそ者”、または旅人として歩いていきます。
私は文学にふれるとき、この“よそ者”の目をなによりもたいせつにしてきました。こだわりのない、やわらかな目だけが、確かなものをさぐりあてることができると思うからです。

作家の目 = “よそ者”の目 なんですね。

『ギヴァー』の作者のロイス・ローリーにも同じことが言えるかもしれません。
そして、作品の中でも「よそ」「よそ者」をテーマにしていたぐらいですから。

いま、ライティング・ワークショップという作家になる体験を通して書くことを学ぶ教え方を普及しているのですが、ここまで体験できたらすばらしいだろうな~、と思うようになりました。「作家になる体験」と一言でいっても、いろいろなレベルというか次元があることに気がついた次第です。

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