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2010年3月27日土曜日

コミュニティについて 4の2

NAVET(車輪の軸)というスウェーデンのオレブロ市内にある公立学校の紹介の続きです。

地域の中にある学校を計画段階から強く意識していたNAVETは、地域とのかかわりを積極的につくりだしていこうとするコミュニティ・スクールのアイディアを、イギリスやカナダから学んだそうです。昔のスウェーデンの村の学校はまさにこんな感じだったらしいですが、それはすでに消えてなくなっています。初代の校長は、準備の段階から関わったので、実際イギリスなどにも視察に行ったそうです。

昔あったいいものをそのまま戻すことは困難ですが、似たようなことを「ほかの地」でしていることなら、少しは容易だという時代になっています。もっともっと世界を広く見る必要性をつくづく感じました。国内だけでは、残念ながら選択肢がなさ過ぎます。

では、まずはハードな面から紹介していきましょう。

新しい学校だけあって、モダンにできています。と同時に、シンプルにできています。また、太陽の光を可能なかぎり取り入れるデザインにもなっています。そんなところには、緑や水槽などが置かれています。これらのめんどうを見るのも、生徒たちの役割です。
料理の実習、裁縫の実習、技術の実習、クラフトの実習、音楽の実習、コンピュータの実習など特別な教科の部屋も、充実しています。(それらは、地域の人も全部使えます!)

クラスは、3つないし4つの教室が一つのユニット(まとまり)を形成しています。ユニット毎に、トイレ、少人数で勉強できる部屋、一人で勉強できる部屋などがついており、生徒の多様な学び方(と教師の多様な教え方)に対応できるようなレイアウトになっています。各教室には、電話とコンピュータ(インターネット)が一台ずつついており、外との通信も大事な教育の手段として位置づけられています。
レストランを12時以降は地域の人が使えることはすでに書きましたが、おやつを食べ、新聞や雑誌を読めるティールームや、受付のホールにおいてあるビリアド(玉突き)なども地域の人が使えます。こうした共有の部分(外部にも開かれた部分)は、見通しがいいように設計されているのも特徴です。おそらく、外部の人が入ってきてもわかりやすようにという配慮からでしょう。なんと、受付から体育館の中も見えてしまうのですから!!

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